初心者ゴルファーさん「スライスがぜんぜん直らない。つらい…。YouTubeを見てもスライスの悩みを解決できない。なんでだろう…。」
そんな初心者ゴルファーさんのお悩みを解決します。
【本記事の目次】
- スライスとは?
- スライスしないグリップとは?
- スライスしないフェースの向き
- スライスをしないスイング軌道
- スライスしにくいヘッドデザイン
- シャフト選びでスライスを予防する
- スライスになってしまう物理的な原因
ではさっそくご覧ください!
スライスとは?
スライスとはボールを打ったあと右へ曲がりながら、目標から離れて飛んでいく打球のことをいいます。
具体的にはスイング軌道がアウトサイドイン軌道で、さらに軌道に対してクラブフェースがオープン(開いている)になるとスライスになります。
さらにスライスは3つの種類に分けることができます。
①引っ掛けスライス(プルスライス)
引っ掛けスライスとは左へ打ち出されたボールが、途中から右へ戻るような曲がりのスライスのことです。
フェースは目標に対して左を向いていることによりボールは左へ打ち出されます。
そしてスイング軌道はアウトサイドインのため、右へ大きく曲がります。
②押し出しスライス(プッシュスライス)
打ち出しが右へ出て、さらにそこから右へ曲がってしまうスライスです。
これはスイング軌道がアウトサイドインで、さらにフェースの向きが軌道に対して大きく右を向いてしまっていることが原因です。
このスライスは目標から大きく離れてしまうミスのなので、大ケガになりやすくなります。
③ストレートスライス
最初は真っすぐ飛び出しますが、途中から右へ曲がってしてしまうスライスです。
フェースはスクエアで真っすぐボールに向かっているのですが、スイング軌道がアウトサイドイン軌道のため、右へ曲がってしまいます。
スライスしないグリップとは?
スライスしないグリップとは、フェースの開きにくい握り方のことです。
具体的には「ストロンググリップ(フックグリップ)」がオススメ!
スイング軌道に対してフェースが開きにくい握り方が、スライスを予防するには大切なのです。
ではストロンググリップとは、どんなイメージなのか説明しましょう。
グリップしたときに、自分から(上から)見て左手の拳が2~3つ見えたらストロンググリップに握れている証拠です。
そして右手は中指、薬指の爪が見えたらストロンググリップに握れている目安になります。
じつはこの握り方をすると、トップポジションで「左手の掌屈(左手首の関節を手のひらの方向に折り曲げること)」を作りやすくなります。
さらに、この掌屈はスイング中にフェースが開きにくくなります。
とくにゴルフ経験の少ないゴルフ初心者の人は必ずチェックしてみてくださいね!
スライスしないフェースの向き
軌道に対してフェースを開かないようにしましょう。
さらにインパクト周辺でフェースを開かないように意識しても間に合わないこともあり、
現実的には腰の高さでフェースの向きをチェックすることがオススメです。
さらに掘り下げるとバックスイングとダウンスイングの両方のスイング動作でフェースの向きをチェックすることが大切です。
スライスをしないスイング軌道
スライスを改善するには「インサイドイン軌道(丸く振る)」でスイングをしていきましょう。
じつは多くのゴルファーがアウトサイドイン軌道でスイングをして、結果的にスライスのミスをしてしまっていると言われています。
具体的にスライスを直すにはバックスイングをインサイドへ引いて、ダウンスイングでは右脇を締めながらインサイドからクラブを振り下ろすことが重要です。
ポイントは左肩の開きを一呼吸遅くすることと、ダウンスイングを下半身(骨盤の回転)から行うことです。
これによりアウトサイドイン軌道を矯正することができます。
スライスしにくいヘッドデザイン
スライスしにくいヘッドデザインを一気に紹介しましょう。
重心距離が短い
出典:https://www.zunoutekigolf.com
重心距離とはシャフトの中心線からフェース面上の重心までの距離のことを言います。
この重心距離が短いとスイング中にフェースが返りやすくなり、結果としてスライスが出にくくなります。
ライ角がアップライト
https://www.zunoutekigolf.com
ライ角とはシャフトとクラブヘッドのソール部分(底の部分)とでできる角度のことです。
ライ角がアップライトだと少しだけフェースの向きが左を向くのでボールのつかまり具合いが強くなりスライスしにくくなります。
重心深度が深い
出典:https://www.zunoutekigolf.com
重心深度とはヘッドの重心の位置がフェース面上からどのくらい離れているかを表す値です。
ちなみに重心深度が深いドライバーは重心角が大きく、フェースが返りやすくなりスライスが出にくくなります。
現在販売されているクラブの中では、プロギアのegg 5500 ドライバーが37度という重心角(国内で販売されているドライバーの中では最大級クラス)で、スライスしにくいドライバーと言えます。
シャフト選びでスライスを予防する
スライスをしにくいシャフトは2つのことに気を付けたいですね。
- 軟らかいシャフトを使う
- 先端にキックポイントがあるシャフトを使う
一般的にシャフトが軟らかいと、インパクトでクラブヘッドが戻ってくる時間に間ができるため、結果としてクラブフェースが返りやすくなりスライスが出にくくなると言われています。
ふだん、Sシャフトを使っている人ならRシャフトを使うだけで、簡単にスライスを予防することができます。
キックポイントについては先調子(シャフトの先端部分がしなりやすい)のシャフトがスライスしにくいと言われています。
このように書くと「私は硬いシャフトのほうがスライスしない」「私には先端がしなるシャフトは合わない」と思う方もいると思います。
たしかに、ここに書いたことは一般的なことであって、すべての人には当てはまらないと思います。
しかし、8割を超える方が上に書いたことを実感できているデータがあるので、あまり思い込まずにダメもとで試してみても面白いと思いますよ!
スライスになってしまう物理的な原因
ゴルフではボールを打つとバックスピンが掛かります。
このバックスピンの回転軸が右に傾くとスライスになってしまうのです。
ちなみにこの回転軸が傾くことをスピンアクシスと言います。
そして、こう書くと「スライスはサイドスピンが原因で曲がるんじゃないの?」と思う方も多いと思います。
しかし、フライトスコープ、トラックマンなどの「レーダー弾道測定器」で、スライスなどのボールが曲がる原因が回転軸の傾きだったことが分かったのです。
「バックスピン」「サイドスピン」というと、回転軸が2つあるように感じますが、実際はボールは1軸で回転していますので、その傾きによりボールが曲がる方向が決まるのです。
今回は以上です。
梅雨の間はラウンドをする機会が少なくなります。
この時期はぜひ練習場に通ってスライス改善をしちゃいましょう。
ではHave a nice golf!